医療紛争を中心に、一つ一つの事案に真摯に向き合い全力投球。
「依頼者に元気になってもらえる」弁護士事務所。
水島綜合法律事務所
「水島綜合法律事務所」は、水島幸子先生が経営されている弁護士事務所です。平成19年に幸子先生が個人事務所として開設。その後平成24年にそれまで裁判官を務められていた幸子先生の夫である水島和男先生が弁護士となり、現在では公私ともにパートナーとして活躍されています。
特徴的なのは、医療紛争を数多く手掛けていらっしゃる法律事務所であるということ。ほぼ9割が医療紛争案件(全て医療者側)とのことで、医療紛争のスペシャリストと言っても過言ではありません。医療関係者にとっては非常に頼もしい実績を持っておられる一方で、一般的な民事・刑事事案にも対応されています。
特徴的なのは、医療紛争を数多く手掛けていらっしゃる法律事務所であるということ。ほぼ9割が医療紛争案件(全て医療者側)とのことで、医療紛争のスペシャリストと言っても過言ではありません。医療関係者にとっては非常に頼もしい実績を持っておられる一方で、一般的な民事・刑事事案にも対応されています。
―「水島綜合法律事務所」を開設されて8年。様々な案件がある中で、医療関係の紛争・訴訟が多いと伺っています。何か理由があるのでしょうか。
幸子先生/勤務弁護士として入所した法律事務所で、医療紛争を専門的に任されたことがきっかけです。当時その事務所において、医療関連案件は私がほぼ一手に引き受けていました。それで独立した時も、自然と医療紛争が中心になりました。その大半は医療機関及びその関係者からの依頼です。関西だけではなく他府県の方からも依頼があり、講演を頼まれて全国各地に赴くことも多いです。
― 医療訴訟の裁判は生命に関わるデリケートな問題で、とても難しそうです。どのような気持ちで仕事に臨んでおられますか。
幸子先生/残念ながら、医療現場においては、医療関係者がどれだけ手を尽くしても、患者さんとそのご家族が、納得できない結果になることもあります。医療行為には常に大きなリスクが伴います。医療事故が病院側の過失によるものかどうかは、正しく調査してみないとわかりません。本来、病院と患者は対立する立場ではなく、病気を治すという点において信頼関係を築いていたはずです。その関係が医療事故によって崩れてしまうのです。様々な観点から問題点を探り、誤解があるならそれを解消し、もし落ち度があるならきちんと謝罪をするなどして、紛争を収束させ、崩れてしまった関係を取り戻すべく努めるのが私たちの仕事です。
和男先生/彼女には「日本の医療を守りたい」という強い思いがあります。というのは、医療紛争によって医療関係者はとても疲弊してしまい、本来の「人の生命を救う」という業務に集中できなくなるのですね。それは日本の医療現場にとっても不幸なことだと思います。我々が紛争解決に関わることで、医療関係者の精神的・社会的な負担を軽くし、医療業務に専念する環境を取り戻したいと思っています。
― お二人の業務分担は?それぞれ別の案件を担当されているのですか。
幸子先生/ほぼすべての案件に対して共同受任(複数の弁護士が担当すること)ですね。紛争解決に向けて戦略的なことから依頼者への対応まで、二人でとことん話し合うのですが、お互いの考え方の違いもあり、常にバトルしています(笑)。その点、夫婦なので遠慮がありません。依頼者の前でも二人で言い合っていますよ。でもそれが依頼者に様々な判断材料を提供することにつながり、多角的な視点をもって問題解決にあたることができると思います。
和男先生/「裁判所の立場で考えると、こうした方がいいのではないか」というふうに、私の裁判官としてのキャリアが役立つこともありますね。裁判官は中立が求められますから、弁護士とはまた視点が違います。裁判官に対してより説得力のある弁護を行なうために、私なりの戦法を考えています。
和男先生/「裁判所の立場で考えると、こうした方がいいのではないか」というふうに、私の裁判官としてのキャリアが役立つこともありますね。裁判官は中立が求められますから、弁護士とはまた視点が違います。裁判官に対してより説得力のある弁護を行なうために、私なりの戦法を考えています。
― 仕事の上でいつも心がけていらっしゃることは何ですか。
幸子先生/一つ一つの事件に真摯に向き合っていれば、おのずと結果は付いてくる……そう信じています。あれこれ策を弄するのではなく、目の前にある事案にとにかく全力投球する。労を惜しんで後悔はしたくないですから。人生すべてに言えることですが、「王道」を行くことが一番ですね。
― 依頼者にとってどんな弁護士事務所でありたいと考えていらっしゃいますか。
幸子先生/医療に従事される方は非常に多忙で、患者さんのために寝食を忘れて治療に向き合っておられます。そのような厳しい環境の中、患者さんからクレームを受けると医師は心身ともに疲弊し、不安に苛まされます。場合によっては、もしかしたら訴訟になるかもしれないと思い、新しい治療法に消極的になる恐れもあります。それは患者さんにとっても医療の進歩という観点からも不利益なことです。依頼者の多くは切羽詰まった状態で、我々の事務所に来られますが、紛争にしっかりと向き合えるように気持ちを切り替えていただくことを心がけています。実はうちのコンセプトは「依頼者に元気になってもらえる事務所」なのです。面談室が吹き抜けになっていますので、最初は意気消沈して下を向いていた依頼者も、天井を見上げると気分も変わるようです。目線が上になると、自然と気持ちが上向きになるのですね。不安を払拭し、元気になって帰っていただく、そんな事務所でありたいと思っています。
― 快活で親しみやすい語り口の中にも法に携わる正義感があふれる水島幸子先生。そして穏やかな物腰で裁判官らしい聞き上手な一面が感じられる水島和男先生。時には丁々発止を繰り広げるとおっしゃりつつも、家に帰れば仕事の話は一切NGとか。依頼人が元気を取り戻し、最善の結果を獲得するために、これからも最高のタッグを組んでいかれることでしょう。
― 税理士法人エヴィスに経理面を依頼するようになったきっかけは?
幸子先生/司法修習生の頃から、非常にお世話になっていた先輩弁護士の先生が西向先生と知り合いということで、紹介してくださいました。それで独立した時には迷いなく税理士法人エヴィスにお願いしました。
― 具体的にはどのような点で満足されていますか。
幸子先生/西向先生ご自身が担当してくださり、どんな時もご本人が来所してアドバイスをくださる点ですね。話しやすくて、経理面に関わらず従業員の採用など事務所運営に関する様々な相談をさせていただいています。以前に勤務していた事務所は経理のことは専任者に任せきりだったため、独立して売上の計上から通帳の管理まですべて自分でやるとなった時は大変でした。そんな時に西向先生にきめ細かいアドバイスをいただいたおかげで、数字の読み方などにも随分詳しくなりました。これは弁護士業務にも大変役立っています。破産管財人などに選任された場合、数字が読めないと困りますから。今では数字を読むことが苦痛でなくなりました。
― 最後に税理士法人エヴィスに一言コメントを。
幸子先生/確定申告をはじめ、西向先生は仕事が早いのでありがたいですね。常にスムーズに対処してくださるので安心してお任せしています。だから知人が経理面で困っていると聞くと、自信を持って西向先生をご紹介しています。今後もずっと西向先生に担当していただいて、さらに信頼関係を深めていきたいですね。
水島 幸子 様
水島綜合法律事務所/代表・弁護士
[取材日] 平成27年4月23日