成功して不幸になる人びと
(1)ジョン・オニール著「成功して不幸になる人びと」
ジョン・オニール著「成功して不幸になる人びと」では、ビジネスで華々しい成功をおさめた人びとが、人生における不幸や失敗を呼び込む法則について説明しています。
(2)「シャドウ」
著書のなかで、ジョン・オニールは、人を成功に導く特性には必ずコインの裏側のように「シャドウ」が隠されており、条件さえ整えば表に出てくるといっています。
(3)例えば、
(人を成功に導く資質) | ⇔ | (その裏側(シャドウ)) | |
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① | 自信 | ⇔ | 失敗するはずがないという意識 |
② | スピード | ⇔ | 拙速 |
③ | 機知 | ⇔ | 口の悪さ |
④ | アンテナをはりめぐらす | ⇔ | よさそうなものだけに目を向ける |
⑤ | 献身 | ⇔ | 仕事中毒 |
⑥ | 勇気 | ⇔ | 向こう見ず |
⑦ | 我慢強い | ⇔ | 変化に逆らう |
⑧ | 人を引きつける魅力 | ⇔ | 人を思いのままに操る力 |
⑨ | 倹約家 | ⇔ | ケチ |
などです。
(4)自分の人生についてのメンテナンス
数々のビジネスで成功した人のシャドウをコンサルティングしてきた著者は、「人を成功に導く資質」がその裏側の「シャドウ」となって人生に不幸をよびよせないためには、定期的に完全に仕事を絶ち長期休暇をとる等、自分の人生についてのメンテナンスが必要だといっています。
(5)「人を成功に導く資質」が、その裏側の「シャドウ」となって、知らぬ間に人生に不幸をよびよせないよう、普段から心がけたいものです。